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フリーランスに一定条件付?【新型ウィルス対策】4,100円の休業補償を検討

新型ウィルスへの対応で、政府は、フリーランスや自営業の人にも一定条件を満たすことで、1日4100円を給付するという方向で検討中ということがニュースになっています。

ここで気になるのが休業補償の「一定条件」ではないでしょうか?

フリーランスへの休業補償にかかる一定条件とは何か、調べてみました。

フリーランスに一定条件を満たしたら休業補償!気になる一定条件とは?

フリーランスというと、ライター、デザイナー、イラストレーターや最近ではプログラマーなど自分の腕で稼ぐ方のイメージが多いですが、その中で今回の「一定条件」を満たす人は、狭き門になってくるのではないかと言われています。

ただ、今の段階で分かっていることとして、もともと休業補償の対象になっていた、

政府の要請で、小学校が臨時休校になった、会社を休んだ保護者へ向けた保証であったために

  • 会社員であること(雇用形態にかかわらず、正規から雇用保険に入っていないパートまで)
  • 小学校に子供が通っていること
  • 新型ウィルスで、政府の要請を受けて小学校が臨時休校になった

という条件を少なくとも満たさなくてはならないということですね。

さらに保証される期間も現時点では、2月27日~3月31日までの間の急行についてとなっています。

今回のフリーランスの方の一定条件を考えると、

  • 小学校の子供がいること
  • 新型ウィルスで、政府の要請を受けて小学校が臨時休校になった

この二つは最低条件となってくるかと思います。

さらに興味深いのは、会社員の場合、上限が1日8,330円で、実際に会社に行けなかった時間を計算して払われる予定であることに対して、フリーランスの場合は、1日定額4100円が保証されるという点です。

フリーランスの場合、1日何時間とか計算できない場合が多いので、定額になっているのですね。

今、国が策定中の緊急対応策の第2弾として、学校の臨時休校に絡む休業をしたフリーランスさんには、休業補償として、10万円無利子で貸付をしてくれ、さらに生活に困っている場合は返済を免除してくれるなどうれしい措置も予定されています。

フリーランスに一定条件満たせない人は?

フリーランスに一定条件が満たせない人の場合は、実は 今のところ休業補償の話は出ていません。

これはNHKの時事公論でも話されていたのですが、給与保障の拡充が今後の課題であるということです。

今回学校閉鎖により仕事に影響を受けた人ばかりではなく、新型ウィルスの影響で様々な人が 仕事に就けない状態になっています。

スポーツジムなので働くようなインストラクターの方とか、子供向けの塾やピアノ教室なのは、フリーランスで働く先生は、地域によっては、お子さんがいなくても、今月は自粛せざるを得ません。

さらに、新型ウィルスに感染していなくても、この時期にかかりやすい風邪やインフルエンザといった症状になってしまうと、仕事を休むことしかできず生活が追い込まれているケースが多いです。

今回、歴史的非常事態が表明されましたが、もっと実態に合わせた、所得補償や休業補償というのを期待したいところですね。

特に 企業側からも一部であっても休業補償が受けられるような可能性のある、会社員とは違い、フリーランスの場合死活問題になることが多いようです。

子供が休学しているからという一定条件だけではなく、全体に対しての休業補償というのを考えてもらわないと本当に困ってしまいますね。

さらにフリーランスの方に多い、国民健康保険の場合には傷病手当金なども入らないため、仮に病気になってしまったら、全く無収入になってしまいます。

このような状態が続くと、フリーランスの方もどうしても仕事をせざるを得ない状態になり、「感染を心配しながら仕事に行く」という、感染拡大を抑えることも難しくなってしまいますよね。

フリーランスに一定条件をつける日本とつけない香港

一方香港では 、18歳以上の市民一人当たり、全員に対して、1万香港ドル(薬14万円)を現金支給をし、 1200億香港ドルの経済対策を行っています。

これは日本が予備費として、予算の投入を考えている2,700億円をはるかに超える、1兆7,000億円規模の予算を取って景気対策にあたっているということだそうです。

一日4,100円を定額でもらえるのも、無いよりは良いのですが、 フリーランスの方の多くはそれでは生活ができないというのも本音ではないでしょうか?

一刻も早く新型ウイルスが、終息してくれることが一番だと思います。