イタリアから、とてもショックなニュースが入ってきました。
現在約2万人が感染して、イタリアで猛威を振るっている、新型ウィルスですが、この度、著名建築家で「現代建築の父」と呼ばれるヴィットリオ・グレゴッティ氏が、新型ウィルスに感染したことによる、急性呼吸器疾患で3月15日亡くなりました。
ヴィットリオ・グレゴッティ氏のこれまでの代表作や、経歴をご紹介したいと思います。
イタリア人著名建築家ヴィットリオ・グレゴッティ氏の代表作
The great Italian architect Vittorio Gregotti died today #15march. We want to remember him with his project of Bicocca in #Milan, on the site of the old #Pirelli factories. Pictures by @DomusWeb Pino Musi Donato di Bello #architecture #design #Bicocca #Gregotti #VittorioGregotti pic.twitter.com/91EYkkb6ao
— milanoArte.net (@milanoarte) March 15, 2020
ヴィットリオ・グレゴッティ氏は、代表作は、エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス(Estadi Olímpic Lluís Companys)、 1992年の バルセロナオリンピックメインスタジアム会場を設計されています。
また 同じく1992年に、ポルトガルのリスボンに、ベレンカルチャーセンターと言う、コンサートホールと大会議場、カルチャーセンターなどのコンプレックスを設計されています。
この建築は1993年の、ヴェローナ見本市にて、国際石造建築賞( International Stone Architecture Award )を受賞されています。
Houve em tempos quem o tivesse desejado mais cedo. #Gregotti #Covid19 #Covid19PT https://t.co/ej2z5X6diT
— André (@OAndrePa) March 15, 2020
またミラノでは、2001年に、建築家マリオ・ボッタと、ミラノビコッカ地区にあった、かつてのピレリのタイヤ工場を、テアトロ・デッリ・アルチンボルディ劇場(Teatro degli Arcimboldi)へ改装の設計しています。
これはミラノの有名オペラハウス、スカラ座が、3年にわたる改修を迎えるにあたり、その代わりとなるオペラハウスとして計画されたものです。
2004年にスカラ座が再開した後は、オペラだけではなくジャズやクラシックポップミュージックの演奏なども開催するようになっています。
最近では、北京国立劇場のプロジェクトなどにも参加されていました。
また 大学のキャンパスも多く手がけられておられ、1972年には、カラブリアの大学のキャンパスなどデザインされています。
イタリア人著名建築家ヴィットリオ・グレゴッティ氏経歴
Addio a Vittorio #Gregotti. Lascia un segno profondo nelle città contemporanee. pic.twitter.com/4JJGnyrsoG
— Roberto Morassut (@RMorassut) March 15, 2020
ヴィットリオ・グレゴッティ(Vittorio Gregotti)
誕生日:1927年8月10日
出身:イタリア・ノバーラ市
1927年 イタリア・ノバーラで誕生
1952年 ミラノ工科大学建築学科を卒業
1953年から1968年 ルドヴィコ・メネゲッティ氏とジョット・ストッピーノ氏と共同で建築事務所を運営
1974年 グレゴッティ・アソシエイティ設立し独立
その後、ヴェネツィアの建築大学の建築学の教授やミラノとパレルモの建築学部で建築学を教えていました。
客員教授として東京大学をはじめ、世界各国で建築学を教えています。
イタリア人著名建築家ヴィットリオ・グレゴッティ氏、ミラノにて逝去される
A #Cesena l’architetto #Gregotti ha riqualificato l’area dell’Ex Zuccherificio. pic.twitter.com/elVzlSfKk0
— Mauro J. Manzo (@maurojmanzo) March 15, 2020
イタリアメディアによりますと、彼は新型ウィルスに感染、彼の妻のマリーナ・マッツァさんとともに、ミラノのサン・ジュゼッペ・クリニックに入院していましたが、3月15日の午前中に、急性呼吸器疾患で逝去。92才でした。
建築の巨匠の突然の死に、イタリアの建築界をはじめ悲しみの声が多く聞かれます。
とくに、新型ウィルスの蔓延で、都市機能が完全に止まっている、イタリアに暗い影を投げかけるニュースでした。
今回、ヴィットリオ・グレゴッティ氏のいた、ミラノ(ロンバルディア州)やベネチア(ヴェネト州)、彼の出身地のピエモンテ州などイタリア北部を中心に、日本から渡航中止勧告が出されている状況です。
イタリア国内も、スーパーと薬局を除く全てのお店は閉店状態で、移動禁止令も出されています。
世界的にパンデミックとなっている、新型ウィルス、早く沈静化することを祈るばかりです。
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