2020年の祇園祭は、例年の通り7月1日から7月31日まで1ヶ月間続きます。
その中でも 毎年ますます人気が出ている祇園祭の屋台の日程「日にちと時間帯」をご紹介したいと思います。
祇園祭の屋台の中には、京都の老舗が祇園祭の期間だけ限定販売する、穴場の軽食などもありますので、しっかり日程と時間を押さえておきたいですね。
祇園祭2020の屋台はいつから?京都祇園祭の細かい日程もご紹介
この7月中行われる京都の一大イベント、祇園祭は、約1100年間に渡る、八坂神社の祭礼行事として、曜日にかかわらず、毎年同じ日程で行われています。
祇園祭の一番の目玉は、当時の国の数の66ヶ国にちなんだ66本の山鉾(やまほこ)が、京都の四条通りや、烏丸通などを練り進む前祭(宵山)です。
その宵山の間、四条烏丸を中心に、屋台が立ち並びます。
ただ、7月の間、いつでも屋台が立ち並んでいるわけではないんです。
2020年、屋台の出る日程は前祭の宵々山と宵山
2020年も祇園祭で屋台が出店されるのは、前祭の宵山と宵々山の2日間です。
そうなんです。祇園祭は1ヶ月あるのに、屋台はこの2日間しか出ません。
宵々山(7月15日)
宵々山もしくは、15日の宵山と呼ばれる日で、この宵々山と、次の日の16日の宵山の日は、18時から23時まで、四条通りの八坂神社前から、堀川通を中心に、歩行者天国になります。
この歩行者天国になった、四条通りに屋台が出ることになります。
宵山(7月16日)
宵々山の7月15日と同じく、7月16日の宵山も、屋台が出店されています。
この2日しか、祇園祭の屋台はないので、屋台を楽しみたい方は、非常に混雑していますが、この2日間を狙って、祇園祭に参加しましょう!
あと祭りにはない屋台
昔は後の祭りの方にも、屋台が出ていたことがあるのですが、現在ではそれはありません。
ただ後の祭りでは、道に立ち並ぶ屋台ではないのですが、烏丸「エコ屋台村」と呼ばれる、明倫小学校跡地にできた、京都芸術センターの敷地内で行われます。
エコ屋台村では、屋台の雰囲気を楽しむことは存分に可能です。
ちなみに祇園祭に前祭とあと祭があるわけですが、これは7月17日に行われる「前祭」では 八坂神社へ神様をお迎えに行き、24日の「あと祭」では、八坂神社に御神輿を返すという神事に基づいています。
宵山や宵々山以外の屋台の日程
7月15日も16日も行けないよ。という方、まだ諦めなくても大丈夫です。
祇園祭の屋台には、京都の老舗やカフェなどが独自に屋台を出店していることもあり、そちらの時間は、日付も時間も結構まちまちです。
15日や16日行けなくても、京都の老舗が出す屋台は、祇園祭中によく見ることができます。
あえて、人の多い15日16日を避けて、京都の老舗の出している、屋台で舌鼓を打つのもぜひおすすめです。
祇園祭2020年の細かい日程紹介:7月1日から7月10日まで
祇園祭、7月1日からの日程です。
祇園祭は、八坂神社の神事です。
7月1日から10日までは、12日から始まる祇園祭「前祭」の準備の参拝といった神事が中心に行われます。
7月1日
- 吉符入:神事の打ち合わせを行う
- 長刀鉾町お千度:町内役員が稚児・禿を伴い八坂神社に参拝
7月2日
- 鬮(クジ)取式:17・24日の山鉾巡行の順位を決めるためのクジをとる
- 山鉾連合会社参:各山鉾町代表者が、神事の無事を祈り八坂神社に参拝
7月7日
- 綾傘鉾稚児社参:綾傘鉾の稚児が町内役員と共に八坂神社に参拝
10日
- 鉾建(前祭):各鉾町それぞれに鉾の組立にかかる
- 幣切:長刀鉾町の神事に必要な各種御幣を八坂神社の神職が奉製する
- 神用水清祓式:神輿洗に使用する神事用の水を鴨川から汲み上げお祓い
- 高橋町社参:町内役員が神事の無事斎行を祈り八坂神社に参拝
- お迎提灯:万灯会員有志が提灯行列を所定のコースを経て本社に戻り、神輿洗の神輿を迎える
- 神輿洗式:四条大橋上で神輿を清める
祇園祭2020年の細かい日程紹介:7月11日から7月19日まで
祇園祭7月11日からは19日は、祇園祭最大の行事「前祭・山鉾巡業」が行われます。
最も盛り上がるイベントです。
特に7月14日から16日までを宵山と呼び、7月14日を宵々々山、7月15日は宵々山、7月16日は宵山と呼ばれます。
この間に山鉾が飾られ、祇園囃子が四条通りに鳴り響きます。
7月17日には山鉾巡業があり、八坂神社から、神輿が出て、市中の御旅所へ移されます。
12日
- 鉾曳初(前祭):各鉾町の人々が囃子を奏しつつ町内のみ鉾を曳く(~13日)
- 山建(前祭):各山町それぞれに山の組立にかかる(~14日)
13日
- 舁初(前祭):各山町の人々が夫々の町内のみ山を舁く(~15日)
- 長刀鉾稚児社参:長刀鉾稚児は立烏帽子水干姿で従者を伴い騎馬にて八坂神社に詣でる
- 久世稚児社参:17日神幸祭、24日の還幸祭に供奉する久世稚児の社参
14日~16日(夕刻)
- 宵山(前祭):各山鉾町にて山鉾を飾り、祇園囃子を奏でる
15日
- 斎竹建:長刀鉾稚児が太刀にて斎竹に張られた注連縄をきる
- 生間流式庖丁:日本式庖丁道生間流に依る式庖丁が奉納
- 伝統芸能奉納:祇園祭に各種の伝統芸能を奉納
- 宵宮祭:境内の灯を消し浄闇の内に舞殿に奉安の神輿に御神霊を遷し奉る
16日
- 献茶祭:表千家・裏千家家元が隔年での奉仕
- 豊園泉正寺榊建:神輿の神幸列を前行する形で、中御座神輿の前を供奉する
- 石見神楽:素戔嗚尊が八岐の大蛇を退治し天の村雲の剣を得る舞が奉納
- 宵宮神賑奉納行事:石段下四条通に於いて各種芸能奉納行事
- 日和神楽:山鉾巡行の晴天を祈念し、各山鉾町の囃子方が町家から四条御旅所の間を往復する間、祇園囃子を奏する
17日
- 山・鉾建(後祭):各山鉾町それぞれに山・鉾の組立にかかる。(~21日)
- 山鉾巡行(前祭):長刀鉾を先頭に前祭の鉾九基、山十四基が各町を出発し祇園囃子も賑やかに所定のコースを巡行
- 鬮(クジ)改:鬮取式に於いて決定した山鉾巡行順位に従い巡行が行われているかを大紋烏帽子着用の奉行(市長)が改め
- 神幸祭:神輿渡御に先立ち本殿にて祭典が行われる
- 神輿渡御出発式:神輿渡御出発にあたり、石段下にて三基の神輿の差上げが行われる
祇園祭2020年の細かい日程紹介:7月20日から7月31日まで
祇園祭7月20日から31日の目玉は、後祭・宵山です。
7月21日から23日の夕刻は、前祭と同じく、宵山と呼ばれ、前祭とは別の町内の山鉾が飾られます。
7月24日には、後祭の山鉾巡業があり、八坂神社へ神輿が戻ります。
20日~21日
- 鉾曳初山舁初:鉾町の人々は囃子を奏しつつ町内のみ鉾を曳き、各山町の人々は、夫々の町内のみ山を舁く。
- 宣状式:花傘巡行に奉仕の馬長稚児、児武者の宣状が交付される
21日~23日(夕刻)
- 宵山(後祭)
23日
- 煎茶献茶祭:在洛の煎茶道家元の輪番奉仕に依り行われる
- 琵琶奉納:琵琶協会の人々により、琵琶の奉納
- オハケ清祓式:還幸祭の神事斎行を控え「オハケ」と称し四隅に斎竹をたてた芝に、3本の御幣がたてられる
- 日和神楽:山鉾巡行の晴天を祈念し、各山鉾町の囃子方が町家から四条御旅所の間を往復する間、祇園囃子を奏する
24日
- 山鉾巡行(後祭):橋弁慶山を先頭に後祭の鉾一基、山九基が各町を出て烏丸御池に集結、祇園囃子も賑やかに所定のコースを巡行
- 鬮(クジ)改:17日山鉾巡行(前祭)と同じ。
- 花傘巡行:傘鉾十余基・馬長稚児・児武者等列を整えて、所定のコースを巡行
- 還幸祭:午後5時頃四条御旅所を三基の神輿が出発。夫々所定のコースを経て八坂神社又旅社にて祭典後、神輿に灯を入れ午後9時~11時の間に本社に還幸
25日
- 狂言奉納:茂山忠三郎社中の人々に依り行われる。
28日
- 神用水清祓式:10日に同じ
- 神輿洗式:10日に同じ
29日
- 神事済奉告祭:祇園祭の終了を奉告し神恩を感謝する
31日
- 疫神社夏越祭:参拝者は之をくぐって厄気を祓い、又「蘇民将来之子孫也」の護符を授かる。
引用:八坂神社ホームページ、より詳しい日程情報は、こちらの公式サイトへ
祇園祭の屋台の出る時間帯は何時から何時まで?歩行者天国になる時間とエリアは?
祇園祭りの屋台の出る時間帯ですが、これも歩行者天国の時間に基本は合っています。
歩行者天国は、7月15日の宵々山、7月16日の宵山の間の18:00から23:00になります。
歩行者天国時間とエリア
京都新聞に載っている、2019年度の歩行者用道路の図がこちら。
引用:京都新聞:祇園祭期間に行われる京都市内の交通規制区間
歩行者天国内で屋台が立ち並ぶエリアは、四条烏丸エリア、 室町通りエリア、新町通のエリアに大きく分けられます。
烏丸通での屋台の出る時間帯は?
四条烏丸の屋台の出る時間ですが、
18時から23時まで
歩行者天国の時間 になります。
室町通での屋台の出る時間帯は?
室町通りの屋台の出る時間は 烏丸 四条烏丸よりも 早く
9時から23時まで
の間になります。
新町通での屋台の出る時間帯は?
新町通の屋台の出る時間も室町通りと同じく、
9時から23時まで
になります。
烏丸通だけ開始が遅いわけですが、室町通りや新町通りと違い、交通量の多い京都の動脈になるので、歩行者天国の間しか屋台が出せないのです。
一方の新町通や室町通は、京都のこじんまりとした通路で、7月15日と16日は、1日屋台を楽しむことができます。
祇園祭2020 屋台の場所とアクセス方法を地図で紹介!
先に今回の屋台が出ている全体の地図をこちらに紹介しておきます。
四条烏丸エリア、 室町通りエリア、新町通のエリアの屋台の位置をこちらの地図で紹介します。地図中の青線のエリアに主に屋台が並びます。
地下鉄四条駅、阪急烏丸駅が最もアクセスしやすいのですが、7月15日、16日はかなり混み合いますので、地下鉄烏丸御池か、阪急京都河原町から降りて屋台へアクセスするのが、おすすめです。
祇園祭屋台場所はこちら
祇園祭のおすすめ屋台10選はこちら
祇園祭でおすすめの屋台を簡単にご紹介しますね。
①膳處漢(ぜぜかん)ぽっちり「しみだれ豚まん」
②ブランジュリーまっしゅ京都「ちまきパン」
③永楽屋 室町店「水あずき」
④AWOMB(アウーム)「金魚サイダー」
⑤御料理 井傳(いでん)
⑥老香港酒家京都「ふかひれ豚まん」
⑦キムカツ「キムカツさんど」
⑧ベジバル「フォアグラオムレツ」
⑨ベジデジや「旨だれカルビ(キムチ付き)」
⑩天ぷら 万天「とり天」
これらの屋台は、京都の地元の料理店などが出す屋台ですので、ぜひトライしてみてくださいね!
祇園祭2020 屋台はいつから?日程と時間帯、場所とアクセス方法:まとめ
祇園祭2020年の屋台がいつからなのか?日程と時間帯、場所とアクセス方法を、あわせてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
祇園祭の 山鉾巡行も見所ですが、祇園祭りの醍醐味、屋台も是非楽しんでみてくださいね。