2020年「天神祭」中止へ。メインの奉納花火、船渡御も中止!祇園祭はどうなる?

とうとう、大阪の7月の大イベント、「天神祭」のメインイベントである、奉納花火大会を始め、船渡御や、陸渡御の中止が発表されました。

薄々難しいかかとは感じていたのですが、関西に住む人間として、この天神祭の中止のニュースは結構ショックが大きいですね。

大阪に夏を連れてくると言われる天神祭、今年は、新型コロナウィルスとの戦いのために中止となってしまいました。

天神祭が中止へ

天神祭が中止が、2020年4月13日に決定されました。

全ての行事が中止というわけではないのですが、人気があり人が集まるメインイベントの、奉納花火大会を中心に、人の濃厚接触は避けられないということで中止となっています。

大阪に住む人にとって、夏の大イベントである、天神祭が中止になってしまうのはなかなか受け入れ難いところもありますが、今の新型コロナウイルスの蔓延状況を見るとどうしようもないのかもしれません。

実は、過去にも天神祭の一部開催中止というのはありました。

第二次世界大戦中には10年間以上、船渡御巡業が中止になり、戦後では、1974年のオイルショックで、奉納花火大会や陸渡御、船渡御がすべて中止になっています。

今回は、オイルショック以来のメインイベント全て中止ということになります。

戦争中とオイルショックに続く今回のコロナウイルス蔓延ということで、今回の新型ウィルスの影響がどれだけ重大なことなのかがよくわかりますね。

奉納花火、船渡御、陸渡御メインイベントが全て中止に

1000年以上も続く天神祭りがここにきて中止ということはかなりショックな気もします。

例年、天神祭のメインイベントが開催される、宵宮と本宮の2日間だけで約130万人が来場します。

天神祭の経済効果は、200億円以上と言われています。

5000発以上が上がる、名物の奉納花火も中止となり、さらに、天神祭りの醍醐味である、大川を100隻以上のかがり火や提灯でライトアップされた船が行き交う大イベント、船渡御(ふなとぎょ)も中止となりました。

さらに大阪市内を、催太鼓(もよおしだいこ)に引き連れられる形で、様々な山車や神輿の3000人もの男たちが練り歩く、陸渡御といった、魅力あるイベントも中止になっています。

さらに、すでに発表されている、天神祭のもう一つの大人気イベントである「ギャルみこし 」も中止に追い込まれました。

これまでで、初めての「ギャルみこし」中止です。

天神祭で中止されないイベントは?

今年はひっそりと、神主による鉾流などの神事のみが行われるということです。

大阪天満宮の行宮祭(あんぐうさい)や、山陰流の作法で神様に魚を調理奉納する式包丁奉納、神霊を御鳳輦に移す「神霊移御祭(しんれいいぎょさい」といった神事は今の所、予定通り行われます。

天神祭の中止を受けて祇園祭はどうなるの?

天神祭の中止が決定して、次に気になるのが同じ日本三大祭りにあげられる、京都の祇園祭かと思います。

ほぼ同じ時期に開催される祇園祭は今のところ、結論は出てはいません。

ただ今回の天神祭の中止を受けて、祇園祭も例年通りの開催は難しくなってくると思われます。

おそらくは大きく規模を縮小するか、中止となる可能性が高いと思われます。

今のところ、地方で祇園祭と名の付く、大分県「日田の祇園祭」の山鉾巡行は、つい最近中止となりました。

この日田祇園祭も、京都の祇園祭同様に、7月に予定されている行事ですので、京都の祇園祭のへの影響が懸念されます。

さらに豊橋祇園祭打ち上げ花火も、京都の祇園祭とほぼ同じ時期に例年開かれるのですが、中止が決定しました。

ゴールが見えないコロナウイルスとの戦いで、夏のイベントが次々に中止になっていくのは仕方がないとはいえ、寂しいものがありますね。

ただここで我慢しなければ、ウィルスと戦っていけないという時代であるということも、これだけの大きな歴史的なイベントが次々中止になっていくことを見ると、感じざるを得ませんね。

今できることをして、皆さんでコロナウィルスと戦い、来年こそは、天神祭も祇園祭も大いに楽しめる日を迎えたいですね!